今回は「understate」と「downplay」の意味や使い方の違いをわかりやすく解説します。
「understate」の意味と使い方
「understate」は、「控えめに言う」「実際よりも小さく言う」という意味の動詞です。事実や感情などを意図的に軽く見せる表現で、特にフォーマルな文脈や書き言葉でよく使われます。
「understate」を使った例文をみてみましょう。
- He understated the problem to avoid panic.
彼は混乱を避けるために問題を控えめに述べました。 - To say she was upset would be understating it.
彼女が動揺していたというのは控えめすぎる表現です。 - The report understated the cost of the project.
その報告書はプロジェクトの費用を少なく見積もっていました。
「downplay」の意味と使い方
「downplay」は、「軽視する」「重要でないように見せる」という意味の動詞です。意図的に何かを過小評価したり、深刻さを和らげたりすることを表します。日常会話やビジネスの場面で広く使われるカジュアルな表現です。
「downplay」を使った例文をみてみましょう。
- The company tried to downplay the effects of the scandal.
その会社はスキャンダルの影響を軽く見せようとしました。 - She downplayed her success, saying it was just luck.
彼女は自分の成功を「運が良かっただけ」と控えめに言いました。 - Officials are downplaying the risk of infection.
当局は感染リスクを軽視しています。
「understate」と「downplay」の違いとは
「understate」と「downplay」はいずれも、何かを控えめに表現したり、実際より小さく見せたりするという意味を持ちますが、ニュアンスや使われる場面に違いがあります。
「understate」は、事実や数値などを正確に述べない(軽く言う)というフォーマルな表現です。意図的であることもありますが、文体としての控えめさを強調することもあります。
一方、「downplay」は、何かを意図的に軽視したり、重要性や深刻さを弱めて見せることを強調し、よりカジュアルかつ批判的な意味合いで使われることが多いです。
まとめ
今回は「understate」と「downplay」の意味や使い方の違いについてわかりやすく解説しました。「understate」は控えめに表現するフォーマルな言い回しで、「downplay」は軽く扱う・軽視するというややカジュアルで批判的なニュアンスがあります。使う場面や相手に応じて、適切に使い分けることが大切です。