今回は「stack」と「heap」の意味や使い方の違いをわかりやすく解説します。
「stack」の意味と使い方
「stack」は、「積み重ね」「スタック」という意味の名詞や動詞です。物理的に物を重ねるイメージや、コンピュータのメモリ管理における構造を指す場合に使われます。順序が重要で、後入れ先出し（LIFO: Last In, First Out）の特性があります。
「stack」を使った例文をみてみましょう。
- I stacked the books on the shelf.
本を棚に積み重ねました。 - The stack of plates is too high.
お皿の山が高すぎます。 - Function calls are stored in the call stack.
関数呼び出しはコールスタックに保存されます。
「heap」の意味と使い方
「heap」は、「山」「ごみの山」「ヒープ」という意味の名詞です。物理的な山のように無秩序に積まれたものや、コンピュータのメモリ管理で自由に割り当てられる領域を指します。順序にこだわらず、動的に管理されるメモリ領域に使われます。
「heap」を使った例文をみてみましょう。
- There is a heap of clothes on the floor.
床に服の山があります。 - The garbage heap is overflowing.
ゴミの山があふれています。 - Objects are allocated on the heap in memory.
オブジェクトはメモリのヒープに割り当てられます。
「stack」と「heap」の違いとは
「stack」と「heap」の違いについてみていきましょう。
「stack」は、順序が明確で管理が厳格な積み重ねを表します。プログラムでは、関数呼び出しやローカル変数の保存などに使われ、後入れ先出し（LIFO）の性質があります。
一方、「heap」は、無秩序に積まれた山や動的に管理されるメモリ領域を指します。順序にこだわらず、必要に応じて自由にメモリを割り当てたり解放したりする場合に使われます。
まとめ
今回は「stack」と「heap」の意味や使い方の違いについて解説しました。「stack」は順序が重要な積み重ねを表し、「heap」は無秩序に積まれたものや動的メモリを表します。コンピュータの文脈では、それぞれ異なる役割を持つ重要な概念です。