今回は「rooted」と「entrenched」の意味や使い方の違いをわかりやすく解説します。
「rooted」の意味と使い方
「rooted」は、「根付いた」「根ざした」という意味の形容詞です。考え方、文化、伝統、信念などが深く定着している状態を表します。比較的ニュートラルな語で、ポジティブな文脈でも使われます。
「rooted」を使った例文をみてみましょう。
- These customs are deeply rooted in local tradition.
これらの習慣は地域の伝統に深く根付いています。 - She has a rooted belief in equality.
彼女は平等に対する揺るがない信念を持っています。 - His values are rooted in his family upbringing.
彼の価値観は家庭環境に根ざしています。
「entrenched」の意味と使い方
「entrenched」は、「強固に定着した」「固定化された」という意味の形容詞です。特に、変えにくい考え方や制度、慣習が社会や組織に深く根付いていることを表します。ややネガティブな意味合いで使われることが多く、改善が難しい状況を示す場合に使われます。
「entrenched」を使った例文をみてみましょう。
- There are entrenched gender roles in the workplace.
職場には固定化された性別役割があります。 - The company is struggling to change its entrenched practices.
その会社は定着した慣習を変えるのに苦労しています。 - Racism remains deeply entrenched in some parts of society.
社会の一部では人種差別が深く根付いたままです。
「rooted」と「entrenched」の違いとは
「rooted」と「entrenched」の違いについてみていきましょう。
「rooted」は、何かが自然に・長期的に定着していることを示し、ポジティブにもネガティブにも使える表現です。文化や信念などに対してよく使われます。
一方、「entrenched」は、非常に深く、かつ変えにくい形で固定されていることを意味します。特に問題のある慣習や体制、偏見などに対して用いられ、否定的な文脈で使われることが多いです。
まとめ
今回は「rooted」と「entrenched」の意味や使い方の違いについてわかりやすく解説しました。「rooted」は自然な形で何かに根付いた状態を示し、「entrenched」は強固すぎて変えるのが難しいほど定着した状態を指します。どちらも「深く根付いている」という意味を持ちますが、使われる文脈やニュアンスに大きな違いがあります。文のトーンや意図に合わせて正しく使い分けましょう。