今回は「cipher」と「encryption」の意味や使い方の違いをわかりやすく解説します。
「cipher」の意味と使い方
「cipher」は、「暗号」「暗号文」「暗号方式」という意味の名詞です。もともとは、メッセージを意味のある内容からわからない形に変えるための特定の「変換方法」や「ルール(アルゴリズム)」を指します。また、動詞として「暗号化する」という意味でも使われます。
「cipher」を使った例文をみてみましょう。
- The spy sent a message in cipher.
スパイは暗号文でメッセージを送った。 - This cipher is based on a substitution method.
この暗号は置換方式に基づいています。 - Can you break this cipher?
この暗号を解読できますか?
「encryption」の意味と使い方
「encryption」は、「暗号化」という意味の名詞です。主にデジタルデータや通信内容を保護するために、読み取れない形式に変換する行為やプロセスを表します。コンピュータセキュリティやITの分野でよく使われる専門用語です。
「encryption」を使った例文をみてみましょう。
- The data is protected by encryption.
そのデータは暗号化によって保護されています。 - Encryption helps prevent unauthorized access.
暗号化は不正アクセスの防止に役立ちます。 - We use strong encryption to secure our communications.
私たちは通信を保護するために強力な暗号化を使用しています。
「cipher」と「encryption」の違いとは
「cipher」と「encryption」の違いについてみていきましょう。
「cipher」は、「暗号そのもの」や「暗号の方法・アルゴリズム」を指し、具体的にどのように変換するかという手法や形式を示す場合に使います。たとえば、「シーザー暗号」や「Vigenère cipher」などがその例です。
一方、「encryption」は、その「暗号化する行為」や「プロセス」に焦点を当てた言葉です。何かを保護するために実際に暗号を使って変換する動作や処理のことを指します。
まとめ
今回は「cipher」と「encryption」の意味や使い方の違いについてわかりやすく解説しました。「cipher」は暗号の形式や方式そのものを意味し、「encryption」は暗号化というプロセスを指します。セキュリティやITの分野では両方とも重要な用語なので、それぞれの使い方を正しく理解しておきましょう。