今回は「trace」と「outline」の意味や使い方の違いをわかりやすく解説します。
「trace」の意味と使い方
「trace」は、「なぞる」「跡をたどる」「微量」という意味を持つ動詞や名詞です。形の輪郭をなぞる動作や、過去の出来事・原因・出所などを追跡する意味で使われます。また、名詞としては「痕跡」や「わずかに残っているもの」を表すこともあります。
「trace」を使った例文をみてみましょう。
- The child traced the shape with a pencil.
その子どもは鉛筆で形をなぞりました。 - The police traced the call to its source.
警察はその通話の発信元を突き止めました。 - There was a trace of sadness in her voice.
彼女の声にはわずかな悲しみがありました。
「outline」の意味と使い方
「outline」は、「輪郭」「概要」「外枠」という意味の名詞であり、「輪郭を描く」「概説する」という動詞としても使われます。物や図形の外側の形を表したり、文章やプレゼンなどの要点・骨組みを示すときに使われます。
「outline」を使った例文をみてみましょう。
- The artist drew the outline of the mountain.
その画家は山の輪郭を描きました。 - Please submit an outline of your report.
レポートの概要を提出してください。 - The plan was clearly outlined in the meeting.
その計画は会議で明確に概説されました。
「trace」と「outline」の違いとは
「trace」と「outline」の違いについてみていきましょう。
「trace」は、すでにある線や形をなぞって再現したり、何かの由来や痕跡をたどる行為を表します。動きやプロセスを含むことが多く、何かを「たどる」「見つける」というニュアンスがあります。
一方、「outline」は、物やアイデアの「輪郭」や「枠組み」を示す静的なイメージで使われます。図形の外枠や、文章・計画などの要点・骨組みを簡潔に表現する際に使われるのが特徴です。
まとめ
今回は「trace」と「outline」の意味や使い方の違いについてわかりやすく解説しました。「trace」は何かをなぞる、追跡するという動的なニュアンスが強く、「outline」は輪郭や概要といった静的で構造的な意味を持ちます。目的や文脈に応じて、それぞれを適切に使い分けることが大切です。