今回は「ill」と「moribund」の意味や使い方の違いをわかりやすく解説します。
「ill」の意味と使い方
「ill」は、「病気の」「体調が悪い」という意味の形容詞です。日常会話でよく使われる表現で、軽い風邪から重い病気まで、さまざまな体調不良を指す際に使われます。
「ill」を使った例文をみてみましょう。
- She has been ill since yesterday.
彼女は昨日から具合が悪いです。 - I couldn’t go to school because I was ill.
体調が悪くて学校に行けませんでした。 - He looked ill and pale.
彼は具合が悪そうで顔色も悪かったです。
「moribund」の意味と使い方
「moribund」は、「瀕死の」「消滅寸前の」という意味の形容詞です。非常にフォーマルかつ文学的な表現で、主に人や組織、制度、考え方などが終わりに近づいている状態を表します。医療的にも使われますが、比喩的に使われることも多いです。
「moribund」を使った例文をみてみましょう。
- The patient was moribund when the ambulance arrived.
救急車が到着したとき、その患者は瀕死の状態でした。 - The company is now moribund due to years of poor management.
その会社は何年にもわたる経営不振により今や消滅寸前です。 - Traditional print media is becoming increasingly moribund.
伝統的な印刷メディアはますます衰退しています。
「ill」と「moribund」の違いとは
「ill」は、一般的な体調不良や病気を表す言葉で、軽い症状から深刻なものまで幅広く使われる、日常的かつカジュアルな表現です。
一方、「moribund」は、非常に深刻で、死や終焉に近づいている状態を意味します。人に対して使うと「瀕死の」、物事や制度に対して使うと「衰退した」「死にかけた」といった意味になり、フォーマルで強いインパクトのある語です。
まとめ
今回は「ill」と「moribund」の意味や使い方の違いについてわかりやすく解説しました。「ill」は一般的な病気を示すカジュアルな表現で、「moribund」は「死にかけている」または「終焉に近い」ことを示すフォーマルで重い表現です。文脈や状況の深刻さに応じて、適切に使い分けることが重要です。