今回は「hobo」と「tramp」の意味や使い方の違いをわかりやすく解説します。
「hobo」の意味と使い方
「hobo」は、特にアメリカ英語で使われる言葉で、「渡り労働者」「定住せずに旅をするホームレスの人」という意味の名詞です。19世紀後半から20世紀初頭のアメリカで、列車を乗り継いで各地を移動しながら働いていた人々を指す言葉として広まりました。やや古風で、文脈によっては軽蔑的に受け取られることもあります。
「hobo」を使った例文をみてみましょう。
- He lived like a hobo, traveling from town to town.
彼は町から町へと旅をするホーボーのような生活をしていました。 - The novel tells the story of a hobo during the Great Depression.
その小説は大恐慌時代のホーボーの物語を描いています。 - Hobos often rode freight trains to get around.
ホーボーたちは貨物列車に乗って移動することが多かったです。
「tramp」の意味と使い方
「tramp」は、イギリス英語で「放浪者」「浮浪者」という意味で使われる名詞です。特に長距離を歩き続けるホームレスの人や、特定の職もなくあてもなく歩き回る人を指します。アメリカ英語でも使われますが、意味にやや違いがあり、口語では侮蔑的に使われることもあります。
「tramp」を使った例文をみてみましょう。
- He spent years as a tramp, wandering the countryside.
彼は何年も放浪者として田舎をさまよっていました。 - They gave food to a hungry tramp.
彼らは空腹の浮浪者に食べ物を与えました。 - The old tramp told stories of his travels.
その年老いた放浪者は旅の話を語ってくれました。
「hobo」と「tramp」の違いとは
「hobo」と「tramp」は、どちらも「定職のない放浪者」を指す言葉ですが、使われる地域や背景に違いがあります。
「hobo」は主にアメリカ英語で使われ、特に「仕事を求めて移動する放浪者」というニュアンスがあります。働く意思がある点が特徴です。
一方、「tramp」はイギリス英語でより一般的に使われ、「目的なく歩き回るホームレスの人」というニュアンスが強く、必ずしも働く意志があるとは限りません。また、アメリカ英語では「tramp」は女性に対して侮辱的な意味で使われることもあるため、注意が必要です。
まとめ
今回は「hobo」と「tramp」の意味や使い方の違いについてわかりやすく解説しました。どちらも「放浪者」という意味を持ちますが、「hobo」はアメリカ英語で働きながら移動する人を指し、「tramp」はイギリス英語で目的なく歩き回る人を指す傾向があります。使う際は、文脈や地域によってニュアンスの違いに注意しましょう。