今回は「deceitful」と「duplicitous」の意味や使い方の違いをわかりやすく解説します。
「deceitful」の意味と使い方
「deceitful」は、「人をだます」「不誠実な」という意味の形容詞です。誰かが嘘をついたり、真実を隠したりして、他人を欺く性質を指すときに使います。日常会話から文章まで幅広く使われますが、ややネガティブで強い非難のニュアンスがあります。
「deceitful」を使った例文をみてみましょう。
- He was deceitful about his intentions.
彼は自分の意図について不誠実でした。 - She gave a deceitful smile to hide her anger.
彼女は怒りを隠すために欺くような笑みを浮かべた。 - Politicians can sometimes be deceitful to gain votes.
政治家は票を得るために時として不誠実になることがあります。
「duplicitous」の意味と使い方
「duplicitous」は、「二面性のある」「裏表のある」という意味の形容詞です。表向きと裏で違う態度をとる人や行動を指すときに使われます。「deceitful」よりもフォーマルで、文章や文学的表現でよく見られます。
「duplicitous」を使った例文をみてみましょう。
- He was duplicitous in his dealings with both parties.
彼は両者との取引において裏表のある態度をとった。 - Her duplicitous behavior caused mistrust among her friends.
彼女の二面性のある行動は友人たちの間に不信感を生んだ。 - The duplicitous politician promised one thing publicly but acted differently privately.
その二枚舌の政治家は公には一つのことを約束したが、裏では別の行動を取った。
「deceitful」と「duplicitous」の違いとは
「deceitful」と「duplicitous」の違いについてみていきましょう。
「deceitful」は単純に「嘘をつく」「人をだます」といった行為や性格を表す言葉です。個人の不誠実さを強調する場合に使われます。
一方、「duplicitous」は「二面性がある」「裏表のある」というニュアンスを含み、単なる嘘以上に複雑で策略的な行動や性格を指します。フォーマルな文書や批評的な表現で使われることが多いです。
まとめ
今回は「deceitful」と「duplicitous」の意味や使い方の違いについて解説しました。「deceitful」は単に「人をだます、不誠実」を意味するカジュアルからフォーマルまで使える表現ですが、「duplicitous」は「裏表がある、二面性がある」といった、よりフォーマルで複雑なニュアンスを持つ表現です。文脈に応じて適切に使い分けることが重要です。