今回は「abolish」と「cease」の意味や使い方の違いをわかりやすく解説します。
「abolish」の意味と使い方
「abolish」は、「廃止する」「撤廃する」という意味の動詞です。特に法律、制度、習慣などを公式に終わらせるときに使われます。非常にフォーマルで、政府や組織の決定によって何かが「なくなる」といった意味合いがあります。
「abolish」を使った例文をみてみましょう。
- The country decided to abolish the death penalty.
その国は死刑制度を廃止することを決めました。 - Slavery was abolished in the 19th century.
奴隷制度は19世紀に廃止されました。 - They are campaigning to abolish unfair laws.
彼らは不公平な法律を撤廃するために運動しています。
「cease」の意味と使い方
「cease」は、「やめる」「終わる」という意味の動詞です。ある行動や出来事が止まる、またはやめることを意味します。日常でもフォーマルな文章でも使われますが、文語的な響きがあります。
「cease」を使った例文をみてみましょう。
- The factory ceased operations last year.
その工場は昨年、操業を停止しました。 - He never ceases to amaze me.
彼はいつも私を驚かせてくれます(驚かせるのをやめない)。 - All fighting must cease immediately.
すべての戦闘は直ちに停止されなければなりません。
「abolish」と「cease」の違いとは
「abolish」と「cease」の違いについて見ていきましょう。
「abolish」は、制度や法律、慣習などを「公式に」廃止するという意味で使われます。対象は多くの場合、長期間存在していた制度やルールです。
一方、「cease」は、活動や動作、現象などが「止まる」「終わる」ことを指します。必ずしも制度や仕組みである必要はなく、動作レベルの事柄にも使えます。
まとめ
今回は「abolish」と「cease」の意味や使い方の違いについて解説しました。「abolish」は制度や法律などを公式に廃止する意味を持つフォーマルな表現で、「cease」は物事の進行や行動が止まる・やめるという広い意味で使われます。文脈に応じて正しく使い分けましょう。