今回は「endure」と「tolerate」の意味や使い方の違いをわかりやすく解説します。
「endure」の意味と使い方
「endure」は、「耐える」「我慢する」「持ちこたえる」という意味の動詞です。苦痛や困難、長期間にわたる不快な状況を、我慢して受け入れるニュアンスを含みます。精神的・肉体的につらい状況でも「耐え抜く」という強い意味合いがあります。
「endure」を使った例文をみてみましょう。
- She had to endure years of hardship.
彼女は何年もの苦難に耐えなければなりませんでした。 - I can’t endure this pain any longer.
もうこの痛みには耐えられません。 - The tradition has endured for centuries.
その伝統は何世紀にもわたって続いてきました。
「tolerate」の意味と使い方
「tolerate」は、「許容する」「容認する」「我慢する」という意味の動詞です。自分にとって不快、あるいは賛成できないことに対しても、それを受け入れて拒まない態度を示します。積極的に我慢するというよりは、「仕方なく受け入れる」ようなニュアンスがあります。
「tolerate」を使った例文をみてみましょう。
- She can’t tolerate rude behavior.
彼女は無礼な行動を容認できません。 - Our school does not tolerate cheating.
私たちの学校では不正行為を許しません。 - I can tolerate spicy food, but only to a certain point.
辛い食べ物はある程度までなら大丈夫です。
「endure」と「tolerate」の違いとは
「endure」と「tolerate」の違いについてみていきましょう。
「endure」は、長期間続くつらい状況や感情に対して「耐え抜く」「持ちこたえる」という意味を持ちます。そこには、強い精神力や忍耐力が感じられます。たとえば、病気、苦難、戦争などの厳しい状況に使われます。
一方、「tolerate」は、自分にとって不快でも「受け入れる」ことを意味しますが、あくまで「仕方なく」「拒否しない」姿勢を表します。ルール、意見、行動などに対して「黙認する」ような場合に使われやすいです。
まとめ
今回は「endure」と「tolerate」の意味や使い方の違いについてわかりやすく解説しました。「endure」は苦しい状況に強く耐えるニュアンスがあり、「tolerate」は不快なことを許容するニュアンスがあります。両者とも「我慢する」という意味では似ていますが、その態度や状況によって使い分けることが重要です。