今回は「abstain」と「refrain」の意味や使い方の違いをわかりやすく解説します。
「abstain」の意味と使い方
「abstain」は、「控える」「自制する」という意味の動詞です。特に、習慣的・意識的にある行動を避ける、または投票などで「棄権する」という意味でも使われます。ややフォーマルな表現で、宗教的・政治的・健康的な理由などで何かを意図的に避ける際によく使われます。
「abstain」を使った例文をみてみましょう。
- He decided to abstain from alcohol.
彼はアルコールを控えることに決めました。 - They abstained from voting in the election.
彼らは選挙で投票を棄権しました。 - Many people abstain from meat during religious holidays.
宗教的な祝日の間、多くの人が肉を控えます。
「refrain」の意味と使い方
「refrain」も「控える」「〜しないようにする」という意味の動詞ですが、ある瞬間に衝動的に何かをしそうになるのを我慢するニュアンスが強いです。特に、相手への配慮や礼儀など、状況をわきまえて行動を抑える場面で使われることが多いです。
「refrain」を使った例文をみてみましょう。
- Please refrain from smoking in this area.
このエリアでの喫煙はご遠慮ください。 - She refrained from commenting on the issue.
彼女はその問題についてコメントを控えました。 - He could barely refrain from laughing.
彼は笑いをこらえるのがやっとでした。
「abstain」と「refrain」の違いとは
「abstain」と「refrain」の違いについてみていきましょう。
「abstain」は、ある行動を長期的・計画的に避けるという意味合いが強く、健康や宗教、倫理的な理由で自発的に何かを控える時に使われます。また、「投票の棄権」のように、明確な決断として「しないことを選ぶ」場合にも用いられます。
一方、「refrain」は、一時的・状況的に行動を控えるときに使われます。感情を抑えたり、場の雰囲気に配慮して自制するなど、より「瞬間的な我慢」に近いニュアンスがあります。
まとめ
今回は「abstain」と「refrain」の意味や使い方の違いについてわかりやすく解説しました。「abstain」は意図的・継続的にある行動を避ける場合に使われ、「refrain」は一時的に自分の行動を我慢・抑制する場面で使われます。どちらも「控える」という意味を持っていますが、目的や文脈によって適切に使い分けることが大切です。