今回は「rot」と「wrought」の意味や使い方の違いをわかりやすく解説します。
「rot」の意味と使い方
「rot」は、「腐る」「腐敗する」という意味の動詞です。主に食べ物や木などの有機物が時間とともに劣化して悪くなる状態を表します。また、名詞として「腐敗」や「堕落」といった意味でも使われます。
「rot」を使った例文をみてみましょう。
- The fruit began to rot after a few days.
その果物は数日後に腐り始めました。 - Too much rain can cause the roots to rot.
雨が多すぎると根が腐ることがあります。 - We had to throw out the meat because it had started to rot.
肉が腐り始めていたので捨てなければなりませんでした。
「wrought」の意味と使い方
「wrought」は、「作り出された」「もたらされた」という意味の過去分詞形で、主に「work(働く、作る)」の古風または文学的な過去形・過去分詞形として使われます。また、「wrought iron(錬鉄)」という表現でもよく知られています。
「wrought」を使った例文をみてみましょう。
- The artist wrought a beautiful sculpture from marble.
その芸術家は大理石から美しい彫刻を作り出しました。 - The storm wrought great damage on the village.
嵐は村に大きな被害をもたらしました。 - This gate is made of wrought iron.
この門は錬鉄でできています。
「rot」と「wrought」の違いとは
「rot」と「wrought」は、綴りが似ているものの、意味も使い方も全く異なる単語です。
「rot」は腐敗や劣化といった「悪化する」ことを指し、主に自然の中での変化や損傷を表すネガティブな意味合いがあります。日常的な表現です。
一方、「wrought」は「作り出された」や「もたらされた」という意味で、芸術作品や自然の力、影響力ある出来事などに対して使われるフォーマルまたは文学的な表現です。
まとめ
今回は「rot」と「wrought」の意味や使い方の違いについて解説しました。「rot」は腐敗や劣化を表すカジュアルな動詞であり、「wrought」は「作られた」「もたらされた」という意味のフォーマルで文語的な表現です。見た目が似ている二語ですが、意味は大きく異なるので注意して使い分けましょう。